【新穴馬列伝1・ヤマノカサブランカ】
競馬の魅力で大きなウェイトをしめるのが、思わぬ馬が突っ込んできて高配当を演出する、いわゆる「大穴」です。このようにその場は騒がれても、競走馬としてはあまり日の目を見ることもなく忘れられてしまう、穴馬たちを自分の記憶をひも解いてご紹介していきたいと思います。
まず第一回は私が競馬に嵌ってしまったきっかけになった表題の馬です。
それまでは私もG1などしか買わないような、ごく一般的なファンでした。メジロアルダンやオグリキャップなどのスターホースが出るような大レースだけ皆と買って楽しんでいる程度でした。
1991年の第51回桜花賞もそんな感じで買ったレースでした。
このレースは当年ハイレベルといわれていた4歳(現3歳)牝馬のクラシック第一弾としてそれなりに話題になっていました。
レースでは抽選馬としては破格の強さをみせていた逃げ馬のイソノルーブルが人気で、それと互角の実力と評判の両血のスカーレットブーケ、あとノーザンドライバー、無敗でレースに臨むシスタートウショウ、それに勝負強いミルフォードスルーの5頭が抜けているという下馬評でした。
もとから穴目しか買うつもりがなかったので、あまり深く考えずに全く人気が無い馬が同居していた6枠と無敗のシスタートウショウの7枠の6-7、あと7-7などを適当に買いました。
6枠を買ったのも、実績があるわりに人気がなかったヤマヒサエオリアというもう一頭の馬に注目したからです。
当時はまだ枠連しかなかったのですが、人気が上位5頭に集中していて6-7は枠連でも200倍をこえるオッズになっていました。
立川の場外で馬券を買っていると、不意に「おい、おまえじゃねえか」と声をかけられました。
見ると会社の先輩でした。「お前はそんな穴買ってるんだ、へえ、まあ難しそうだな~」と言いました。
実際自分でもこんなの来るわけないや、思っていました。
先輩と別れ、車で家に戻る途中で、レースの時間になってしまったので、何気なくラジオで実況を聞いていました。
と、一番人気のイソノルーブルが落鉄して発走が遅れます、とのアナウンスが入りました。
場内も大きくどよめいているのが放送でもわかるくらいでした。
そうこうしているうちにすぐ発走になりました。
レースはイソノルーブルが逃げて、ごく順調に進みました。
当年はいつもの阪神競馬場が改修中のため、京都競馬場で行われていました。
4コーナーをまわり他の有力馬が殺到してきたと実況になりました。
特にシスタートウショウの脚色が抜けているようで、この馬の名前をアナウンサーが連呼し始めました。
どうやら勝つのはシスタートウショウになりそうです。
「あ~あ、また人気できまるな」
期待していたヤマヒサエオリアは全然だめで、あきらめかけたときです。
有力馬を押しのけて、一頭の馬が突っ込んできた、と実況がありました。
「ヤマノカサブランカが突っ込んできました」
いつのまにか馬群の中からこの馬があがってきて2着に届きそうな実況になりました。
そしてそのまま、ゴール。あれ?もしかして、ヤマノは6枠だったよな?
ということは、そうです。代用品で的中してしまったのです。
500円持っていたので、11万円くらいの当たりです。
これはすごい、「よし、来週から競馬をもっとやってみよう、面白そうだ!」
と、よくありがちなパターンで競馬にどんどん嵌っていったのです。
ヤマノカサブランカはその後オークス、クイーンSは凡走でしたが、秋になりトライアルのローズS,本番のエリザベス女王杯でともに2着に食込みました。
3番人気以内になることはありませんでした。5歳以降はまったく泣かず飛ばずでターフを去りました。
翌日会社に行くと、先輩がニヤニヤして近づいてきました。
「おい、取っただろ。黙っててやるから今日夜付き合え」
寿司屋でおごらされたのはいうまでもありません。
上記の記事は現在掲載を休止している以前のブログ「競馬穴狙いの探求」(旧中央競馬予想日記)に2010年1月29日に掲載した古い原稿をリニューアル掲載したものです。そして再度別の「競馬の楽しみと談義あれこれ」に2021年6月22日に再々掲載したものです。
悪しからず・・。
上記の記事は現在掲載を休止している以前のブログ「競馬穴狙いの探求」(旧中央競馬予想日記)に2010年1月29日に掲載した古い原稿をリニューアル掲載したものです。そして再度別の「競馬の楽しみと談義あれこれ」に2021年6月22日に再々掲載したものです。
悪しからず・・。
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さてここからは今週の競馬の展望です 【今週の競馬の展望】
★今週の展望
・ジャパンカップで出走する外国馬
現時点では外国馬ではゴリアットに注目しています。
もちろん他の馬も有力ですし、上記の馬も日本の馬場に合うかどうかは走ってみないとわかりませんが、同厩舎の馬が同じ週のリステッド競争に出走するため帯同馬として来日したり、週中の追い切りでは騎乗者のスミヨン騎手が早めに来日したのか、追い切りでも騎乗しました。さらに東京には近年外国馬向けの国際厩舎がオープン、外国の一流馬には欧州や米国の大レースでの好走馬にはそれなりの報奨金も支払われます。この流れから、一部の引退馬や日本に縁のある血統以外の馬が万全の態勢で来日した時は注意と思います。
ドイツの馬はやはり報奨金が出る他、近年の日本の目指す流れからすると、欧州の凱旋門賞を制覇するために、比較的時計のかかる馬場に強いドイツの競馬との縁を深めるという目的もあり、別の優先する目的があるのでは?と思っています。またこの馬は引退レースでもあります。
また同様に引退レースの欧州の名馬の域になっているオーギュストロダンは、ディープインパクト産駆ということもあり、さらにけい養先も決まっているようで、無理はしないのでは?とも思っています。
もちろん力は足りている可能性は高く、今回はかなりの人気になりそうで、私の食指が動かないというのもあります。
日本馬はまた次の機会に。
また気付いたことがあったら追加掲載するかもしれません。
(しないかもしれません・・)
※ご注意
新しいブログの雛形が時刻が表示されないので、現在11月20日(水)PM11時38分くらいです。
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