まず先週の競馬で様子からデムーロ騎手、松山騎手、鮫島克騎手、横山武騎手は年末年始の競馬のどこかで勝負をかけている可能性があると感じました。もちろん走るのは馬なので、仮に勝負をかけていても勝てるかどうかはわかりませんが・・。さらにまったく個人的な推測なので、そもそも本当に勝負をかけてくるかどうかもわかりませんが・・。

さて今日は過去の有馬記念での穴馬券の数々を思い出してみようと思います。

有馬記念は皆がレース前に考えているような実力通りの結果は、意外に出ていません。

これは有力馬の多くがその前のレースに目標を置いていて、有馬記念のころに疲弊しているケースも考えられます。また中山の２５００は内枠が有利、さらに東京２４００などのような実力通りに結果が出るようなコースとも少々違うと感じています。

特に注目すべきはこのコース形態などから、ここに照準を定めている馬も出走してきます。

しかもそのような馬は多くが人気にならず、マークも少なく、騎手はある意味気楽に思い切った騎乗ができる、というのも穴が出る要因かもしれないと思っています。さらに言えば、ＪＲＡとしてもこのように馬券で大きな花火が上がるのは歓迎なはずで、皆の利害は一致していると思っています。

ただ最近はかなり強い馬が、ここを引退レースに選んでくる可能性があり、今回もタイトルホルダーが該当します。つまり今回はまずこの馬の取捨が明暗を分ける可能性が高いと思っています。

さて問題の穴馬券の話に移ります。

ここ近年の約３０年くらいの期間でも、今年当時騎乗していた熊沢騎手が引退でにわかに脚光を浴びましたがまずは「これはびっくり」のダイユウサクです。その前年に同期で国民的なスターであったオグリキャップが劇的な勝利をあげたり、その年に秋天で圧勝しながら、ほとんど殿りの降着になって間もないメジロマックイーンの出走などの原因も少なからず影響していると思います。

でも何よりも当時の一部の競馬新聞によればダイユウサクは「生涯最高の出来」とたたえるほどこの馬は仕上がっていました。その証拠に本来オープン昇格後は適距離ではない、スワンＳやマイルＣＳに出走して掲示板に載り、そして前走の長い改修工事を終えたばかりの「新装記念」という阪神のオープンレースを快勝していました。オープンに昇格してからは、春まではどちらかというと中長距離の馬として出走していました。そして春天の前の出走の可能性がある馬として、京都の金杯(当時は芝２０００)や大阪杯で上位に入線した実績から、出走してきたら注目馬の１頭とさえいわれていました。

このように右回りの中距離で実績があった、という実績があり、けっしてフロックとは言い切れないと思います、しかもこの人気で騎手も気楽、さらにマークは降着のあったメジロマックイーンに集中していた感もありました。

この馬の翌年の有馬記念も、再度穴になりました。今度はメジロ牧場の馬でもまだそこまでは地力はないだろう？と思われていたメジロパーマーがぎりぎりで逃げ切ったのです。この馬も実は夏に当時はまだＧ３だった右回りの札幌記念を逃げ切っていました。ただＧ１では泣かず飛ばずで春天ではメジロマックイーンの引き立て役に見えました。

このように以来、穴ではマイネルブリッジ、タップダンスシチー、アドマイヤモナーク、マツリダゴッホ、トゥザワールドなどがそれなりの穴を出しています。

共通して言えることは皆右回りの中距離重賞である程度の結果を出していて特に中山での好走歴のある馬が多いということです。

さらに直近は逆に凡走だった馬が多いという印象です。さらに付け加えるとファン投票からの選出馬はほとんどいなかったと思います(厳密なことはわかりませんし、過去と現在の選出方法も一部変わっていると認識しています)。

個人的な話ですが、前述の馬で馬券をゲットできたのはダイユウサク、マツリダゴッホだけで、苦杯をなめたケースの方が多いというのが現実です。

さて今年は・・。

まず上記の条件にかなり近い馬が数頭います。

タイトルホルダー、ウインマリリン、ライラックです。

それから騎手の乗り替わりやローテーションからスターズオンアース、ジャスティンパレス、スルーセブンシーズあたりです。他ではディープボンド、シャフリヤール、ヒートオンビートなども圏内と思っています。

今年は引退馬以外で、明らかにここに照準を合わせてきたように感じる馬はいませんでした。

そこで前述の馬から現段階ではタイトルホルダー、スターズオンアース、ジャスティンパレス、シャフリヤール、ドウデュースの５頭に注目しています。あと大穴でヒートオンビート、ライラックに注目しています。総合的には出馬予定の馬を見渡すと社台ＲＨや社台Ｆ生産馬と友道厩舎の馬が有力馬を複数登録しているように感じました。