マイルＣＳは斤量や左右回りなどベーシックな要素はまったく通用しませんでした。

まず騎手の判断力と通った経路など、実際のレースでの対応力が大きな要素になったような印象でした。ただ勝った馬も、２着の馬も嵌ればこれくらいの走りが出来るからこそ、と感じました。

レーン騎手はコース取りも追い出しのタイミングも的確で、さらにこの馬の能力を最大限に引き出したように感じました。いずれにしても最後の３ハロンは３３秒台前半～３３．５秒くらいの脚を使えない馬は街勝ち負けには加われないように見えました。

ただゴール前１００メートルくらいのところでダノンザキッドと交錯したホウオウアマゾンは脚色的にはもう難しそうでしたが、この交錯で相当なダメージを負った感じがありました。また先行馬で一瞬見せ場を作ったロータスランドも距離的なものか最後は切れ切れの馬の後塵を拝しましたが、スローだっとはいえこのメンバーで直線で見せ場を作る地力を見せました。どちらも次走はそれなりに人気になりそうですが、ダメージが残っていなければ好勝負も可能だと思いました。

ダノンはダノンでも、違うダノンで、大完敗でした。

少なくともここを使った馬で香港に出走しそうな日本馬はいないようですが、一部回避予定でも外国馬と外人騎手がこれだけ沢山出走するのは、久しぶりかもしれません。ただ今回のＪＣの賞金は大幅に値上がりしたと言っても円安の影響でかなり目減りしそうです。むしろこのまま円安基調が続けば香港は実質は円ベースでは昨年より２割以上賞金がアップしそうです。

これらは勝つか上位に入線しないと意味がないのですが、どちらのレースも出走するからには皆勝ちにいくくらいの、激しいレースになりそうです。

特に外国馬は走ってみないとわからないので、他の要因で勝負気配を考えるしかないと思っています。ただこのレースは斤量が有馬と並んで他の出レースより軽く、その恩恵が特に大きな３歳馬は不利にはならないと思っています。また馬場状態は今週末はほとんど雨の心配がなさそうで、整備もされることだと思うので、切れ味も大切な要因だと思っています。

個人的には先週の展望１に記載した外国馬の３歳馬３頭、オネスト、シムカミル、テュネスに注目しています。中でもシムカミルとテュネスは人気も薄そうなうえ、騎乗経験の少ない外国人騎手で、さらに馬場も合うかどうかわからない、とわからないことづくめなのでマークもあまりなさそうなのに先行脚質なので特に注意と思っています。

あと日本勢ではユーバーレーベンは明らかな叩き上昇型で、さらにこのコースは勝利もあり、ここまでは弟の引き立て役だった兄貴としての”威厳”を見せる最大のチャンスだと思っています。今回は弟も有力馬で乗り慣れていて、しかも同様にこのコースではダービーを勝っているシャフリヤールに騎乗です。兄弟そろって馬券に絡む可能性もあると思っています。

あとは一介の逃げ馬ではなさそうな曲者のユニコーンライオンが再度出走です。このレースで勝ち馬も出走予定ですが、京都大賞典はメンバーがいまいち、という評判でしたが、オールカマーとともに、ここを叩き台にした馬は注意と思っています。

あとはエリザベス女王杯出走組ですが、登録段階では４頭いましたが、本番にはスポ新などの情報ではデアリングタクトだけ出走予定のようです。デビュー以来お手馬だった松山騎手はこのレースでは好調のマーカンド騎手に乗り替わりの予定です。

また松山騎手は他にも京都大賞典を優勝に導いたヴェラアズールも今回出走予定でしたが、こちらはムーア騎手が騎乗予定です。どういう経緯でこれらが決まったか？は私は事情通ではないのでまったくわかりませんが・・。

とにかくこのレースは高額の賞金がかかったレースで、騎手もできるだけ上位を狙いたい条件で、外国陣営、外人騎手、皆狙っていると思いますし、通常とは違う乗り方をしてくる可能性もあると思っています。

ということで、あまり大枚勝負は避けたいところ、と思っています。

それなりに突っ込むのであれば、日本馬の人気薄の単複というところでしょうか？

もし出走してくれば高齢馬のエイティーンガール、ダイメイフジに注意と思っています。いずれにしても決定的な馬の出走はなさそうなので展開ひとつだと思っています。

現段階ではグリューネグリーン、シュタールヴィント、スマラクドス、ロードプレイヤー、トップナイフあたりに注意と思っています。

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